ソーラーカーポートとは、カーポートの屋根の上にソーラーパネルを設置したものです。家の屋根にソーラーパネルを設置する場合、様々な条件を満たさなければなりません。まず家自体がソーラーパネルの重量を支えきれる構造でないと、補修工事が必要となり余分な費用がかさみます。瓦など、割れやすい屋根材ですと取付工事の際に傷ついたりひび割れたりするリスクがあります。
また、屋根の形状や角度によっては太陽光を十分に浴びせられず、発電効率の観点からソーラー発電に適さない屋根というものも存在します。このように家の屋根にソーラーパネルを設置できない場合、一つの選択肢となるのがソーラーカーポートです。ソーラーカーポートは家の屋根に取り付けるより設置のための条件を満たしやすく、また高度が低いので掃除やメンテナンスを自身で行うことができます。家の屋根で既にソーラー発電を行っている場合でも、ソーラーカーポートを導入するメリットがあります。
それは売電収益を向上できることです。日本の法律ではソーラー発電の発電量が10kW以上の場合、電力を売るとき全量買取制度という制度を選ぶことが出来るようになります。これは作った電力を全て電力会社に買い取ってもらえるという制度です。電気は売却価格より買取価格のほうが安いので、10kW未満の場合に適用される余剰買取制度、余った電力だけ買い取ってもらえる制度よりも最終的に売電収益を高くすることができます。