太陽光発電において重要な設備のひとつがパワコンです。パワコンは、パワーコンディショナーの略で複数の太陽電池パネルで発電された数百ワット程度の直流電気を家庭用に使える交流に変電する装置です。パワコンを選ぶ際のポイントとしては最大出力、変換効率、マルチストリング型・集中型、屋内設置か屋外設置といったものがあります。特に価格を左右するのが最大出力です。
太陽電池パネルを多くして発電量を増やす場合には当然、その発電量に対応したパワコンを導入する必要があります。最大出力別の価格相場としては3kwで25~30万円、4kwで25~35万円、5.5kwで35~50万円程度となっています。ただこれは定価であり実際の販売価格は2~4割程度割引されて販売されています。なお、最大出力が低いから安いというわけではなく、家庭用太陽光発電での売れ筋の4kw程度のものがもっとも安い価格帯で提供されていますし、変換効率も影響します。
変換効率は95%前後が一般的ですが、低いものでは94%で高いものでは97.5%といった性能差があります。機械の形式としてはマルチストリング型と集中型がありますがマルチストリング型は接続箱に昇圧機能が不要で、変換効率も良いメリットがありますが、やや価格は高めです。また屋内・屋外の設置に関しては屋外で設置する場合には風雨からパワコンを守るため屋外設置箱が追加されるため5万円から15万円程度必要になります。